交通事業

集電装置(パンタグラフ)

電車が電気を受け入れる装置で、屋根上に設置されます。架線(電線)に直接接触して電気を得るため、装置の使用環境は走行速度や外気状況により常に変化します。
そのため装置には、集電の量や品質を一定に保つように、また架線を損傷しないように、機構や素材などの面で様々な工夫がなされています。

特長

  • 省スペース:装置自体をコンパクト化し、屋根上の他装置設置スペースをワイド化。
  • 軽量化:部品点数の少量化と機構の効率化で、装置の自重を低減。
  • 低騒音:フネ(台座)、枠組み、大枠カバーに空力音対策を行い、高速車両(新幹線など)においても低騒音を実現。
  • 降雪耐性:装置枠組の表面積を低減して着雪面積を最小化。これにより装置にかかる雪の重量を低減。

製品紹介

シングルアーム形パンタグラフの例

新幹線用

方式 空気上昇・ばね下降方式
架線電圧 AC25kV/AC20kV
集電電流 500A
押上力 54N
作用範囲 500-1000mm
質量 180kg

在来線用

方式 ばね上昇・空気下降方式
架線電圧 DC1500V/DC750V/DC600V
集電電流 1000A
押上力 54N
作用範囲 500-2000mm
質量 150kg

海外車両用

方式 空気上昇・自重下降方式
架線電圧 AC25kV/DC1500V
集電電流 800A(at DC)
押上力 54N
作用範囲 500-2500mm
質量 180kg

新交通システム用

方式 側方剛体架線用ばね押し付け方式
架線電圧 三相AC600V
集電電流 400A
押上力 59N
作用範囲 -500mm
質量 30kg

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