交通事業

主制御装置(VVVFインバータ装置)

電力を電車走行の動力源として適切な形に変換して主電動機(モータ)を駆動する制御装置です。
この装置では、受け入れた直流電源を交流電源に変換し、また走行速度などに応じて供給電力(電圧・周波数)を制御します。また、減速時は、モータからの電力を回生することができます。
これにより電車の滑らかな発進・停止や加減速を実現します。

特長

  • 快適な乗り心地:センサレス・ベクトル制御の採用により、主電動機への応答性や線路との粘着性を高め、空転・滑走を最小化。モータの速度センサ(PGセンサ)も不要。
  • 保守作業を軽減:制御装置内に機器モニタを内蔵。状況を常時可視化し、故障記録機能も具備。保守点検作業の省力化に寄与。
  • 省エネルギー:電車の制動(ブレーキ)方式に、発電方式(抵抗器消費)と回生方式(架線への電力還元)の併用も可能。

※VVVF:Variable Voltage Variable Frequencyの頭文字。「可変電圧・可変周波数」の意味。

製品紹介

走行風自冷方式のVVVFインバータ装置の例

艤装位置 床下吊下げ
外箱形状 2群一体長手箱
用途 在来線・地下鉄
仕様例 架線電圧 DC1500V
制御単位 1C4M(2群)
制御容量 175kW主電動機×4台×2群
艤装位置 床下吊下げ
外箱形状 2群一体長手箱(高速度遮断器・単位スイッチ内蔵)
用途 在来線・地下鉄
仕様例 架線電圧 DC1500V
制御単位 1C2M(2群)
制御容量 200kW主電動機×2台×2群

強制風冷方式のVVVFインバータ装置の例

艤装位置 床下吊下げ
外箱形状 長手箱 (ブレーキチョッパ内蔵)
用途 路面電車、新交通システム、地下鉄
仕様例 架線電圧 DC750V
制御単位 1C2M
制御容量 150kW主電動機×2台
艤装位置 屋根上
外箱形状 一体箱(高速度遮断器・単位スイッチ・フィルタリアクトル・ブレーキチョッパ内蔵)
用途 路面電車(低床式)
仕様例 架線電圧 DC600V
制御単位 1C1M(2群)
制御容量 100kW主電動機×1台×2群

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