未来へつなぐ
人と環境と社会のために 東洋電機製造ができること
パンタグラフ、歯車装置などの電機品で鉄道インフラの安全を支える「交通事業」
自動車開発、加工設備、発電インフラ向けの電機品で人々の生活や省エネルギーに役立つ「産業事業」
駅や車掌用の端末、遠隔設備の監視制御など、ネットワークで仕事を快適に見守る「ICTソリューション事業」
東洋電機製造は3つの事業で、環境や社会(ESG)に役立つ「ものづくり」をしています。
100周年を機に、新工場「滋賀竜王製作所」が稼働をはじめ、
これまで蓄積された技術力と経験をさらに生かして、
持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
当社は1964年(昭和39年)の東海道新幹線の開通当初から、様々な電機品を納入し、その技術革新を支えてまいりました。N700系新幹線(写真)は、初代新幹線0系に比べ、電力使用量が32%も低減し、大幅な省エネを実現しています。当社はモータと歯車装置などでその省エネに貢献しています。
E³ソリューションシステムは、当社の高機能DC/DCコンバータと大容量リチウムイオン電池を組み合わせた鉄道用電力貯蔵装置です。回生電力の貯蔵と供給が可能で、架線の電圧降下、電力のピークカットにも有効です。
北京オリンピック会場へのアクセス手段となる地下鉄10号線や、既に運行中の1号線、八通線に多くの電機品を納入しています。当社の技術は、渋滞を解消する地下鉄にも大いに活かされています。
パナマ運河では、船舶が運航する際に岸壁と衝突するのを防ぐため、数両の曳船用電気機関車が両岸からワイヤーで船舶を牽引しています。当社は1964年(昭和39年)からこの電気機関車に電機品を納入しています。
最新の輪転機では、機械的なシャフト(軸)をすべて除去し、複数のモータを高精度に位置制御しながら運転し、輪転機を駆動するシャフトレス駆動方式が主流となっています。当社のEDモータとインテリジェントインバータは国内外の多くのシャフトレス輪転機に採用され、省エネ・高精度・低騒音を実現しています。
当社の自動車用試験機は、自動車メーカーの新車開発や品質保証用に開発されたもので、信頼性・安全化・省力化・操作性・低騒音など、多くの要求を満たしています。これらの試験機の使用による自動車開発期間の短縮とエンジン等の高性能化を通じて、当社はCO2削減に大いに貢献しています。
近年、化石燃料に替わり、燃料にバイオマス(生物資源)のような再生可能なエネルギーを使用した発電機が見直されています。当社のバイオマス発電機は、製糖過程で発生する砂糖キビの搾りカスを燃料とすることで、CO2と廃棄物の削減を実現しています。
当社のICカード対応の定期券発行機やICカードチャージ機は、鉄道やバスの利用者の利便性を向上させ、スムーズな乗降をサポートしています。また、繰り返し利用可能なICカードの普及は、紙資源の削減につながることから、当社はこれからも使いやすい駅務機器の開発を進め、ICカードの普及を支えてまいります。